最近は海釣りやハイキング、そして職場と自宅の往復という「自然と静寂」のループで過ごすことが多かったのですが、ふと思い立ち、たまには都心の喧騒に身を投じて刺激を受けてこようと決意しました。
ネットで調べてみると、同じようにあえて都会へ足を運び、リフレッシュしている方々を多く見かけ、「これだ!」と背中を押された気分です。
ただ漫然と歩くのではなく、新しい景色や最新のトレンドに触れることは、脳の活性化はもちろん、足腰を鍛える健康維持の面でも一石二鳥ですよね。
というわけで、1月12日(月)に、 今回は「自分にとっての刺激とは何か?」をテーマに、山手線の街並みをじっくり観察しながら歩きました。
▼天気は快晴!ウォーキング日和です。

▼まずは上野。

▼まだ朝早いというのに、美術館や博物館の前には100人以上の行列が!「みんな、そんなに文化に飢えているのか……」と圧倒されました。でも、こうして並んでまで何かを見ようとする熱量、嫌いじゃないです。

▼お隣の鶯谷に移動

▼景色は一変。ラブホテル街のど真ん中に飲み屋が連なる、あの独特の猥雑なカオス感!上野の「静」から鶯谷の「動(?)」への急激な変化に、頭が追いつきません😅昼間だから堂々と歩けますが、夜ならちょっと尻込みしちゃうかも。

▼日暮里まで来ると、

▼駅前にそびえ立つ高層マンションが目に飛び込んできます。下町のイメージが強いですが、空が狭く感じるほどの都会っぷり。

▼そして西日暮里といえば……

▼天下の開成高校!「ここがあの……」と思わず足が止まります。未来のリーダーたちがここで学んでいると思うと、街の空気までピリッと引き締まって見えますね。

▼駒込駅に到着すると、レリーフに描かれた桜(ソメイヨシノ)が迎えてくれました。※田端をすっ飛ばしてしまいました😅

▼このあたりの駅前商店街は道も少しゆったりしていて、歩いていても安心感があります。 さらに進んで巣鴨へ

▼歩き進めると、ふと足を止めたくなるようなおしゃれなカフェや建物が。 「こういう空間をデザインする人は、きっとそれなりの対価を得て、こういう場所に住めるんだろうな……」なんて、デザイナーという職業に思いを馳せたり。路地裏に八百屋さんがあったり、新旧が入り混じった景色は歩行者だけの特権です。

▼巣鴨に到着。そろそろ腹ごしらえをしようかと…

▼「有名店を調べておけばよかったかな」と思いつつも、巣鴨で見つけた「麺や いま村」の店構えに惹かれて入店。

▼鶏煮干しで「醤油」と「塩」がラインナップ。

▼目の前で炭火で炙られる鶏チャーシューの香ばしさが、疲れた体に染み渡ります……!

▼注文したのは、鶏煮干しらぁめんに味玉鶏&チャーシュートッピング!1,000件以上のレビューと高評価は伊達じゃない!

▼胃が満たされてから大塚駅へ。

▼いよいよ、私にとって特別な場所、池袋に到着です。

▼駅前の西武百貨店やパルコの景色。大学時代、ここで何も考えずに飲み会ばかりしていた自分を思い出します。「あの時、もっと本を読んだり、考えて行動していれば……」なんて少しセンチメンタルな気分に。 でも、そんな今の私が吸い寄せられたのは、

▼巨大なジュンク堂書店。今の自分にとっての刺激は、お酒ではなく「知」なんだと再確認しました。

▼池袋から目白方面へ向かう途中、甘味が欲しくなり選んだのは、新宿椿庵のたい焼き。


看板の「濃厚絶品」という文字に惹かれましたが、実物を見てびっくり!このとろみと甘み! 表面はカリッと中はモッチリ。一口かじると、中から溢れんばかりのカスタード。歩き疲れた体に、この甘さは最高のご褒美です。

▼池袋を後にして向かったのは、少し背筋が伸びるような落ち着いた街、目白。

▼でも、大通りを一本外れると、そこには「都内にこんな場所が!?」と驚くような景色が待っていました。突如として現れた紅白のボーダー柄……。 なんと、楳図かずお先生の「まことちゃん」を彷彿とさせる、サバラポストです!このポストは、切手の博物館の開館20周年と、地元・下落合に長年住む楳図かずお先生の生誕80周年を祝して2016年に設置されました。地域活性化を願う、ご近所さん同士の粋なコラボだそうです。

この街の余裕というか、伝統の中にポツンとある「遊び心」に、歩く疲れも一瞬で吹き飛びました。
▼さらに歩を進めると、学習院大学の裏手付近で非常にクールな建物に遭遇。 「la broto +(ラ・ブロト)」という、植物とARTを融合させた空間デザインを手がける会社のようです。営業日ではなかったのでロールカーテンで閉ざされていましたが、 ガラス越しに見える洗練された空間……。「空間デザイナーという職業は、やはり提供できる価値が高い分、こうした素晴らしい場所に拠点を構えられるのだな」と、改めて論理的に納得してしまいました。

▼更に進めると、「自転車・二輪車は通行できません」という看板が立つほどの細い路地。

ここを堂々と歩けるのは、歩行者だけの特権です。
▼迷路のような道を抜けて高田馬場へ向かう道中は、まさに「自分にとっての刺激」を探す旅の醍醐味でした。

▼目白を抜けると、高田馬場へ。空気感が一気に「若さとエネルギー」に変わります。

▼生中190円は学生街ならではですよね。

▼自販機に、こーゆーキャッチ!嫌いじゃないです。

▼新大久保は韓流の街。駅に近づくにつれ、歩道が人で埋め尽くされます。

▼韓国グルメやコスメを求める若者たちの熱気がすごい!さっきまでの目白の静寂が嘘のようなカオスっぷりです。

▼新大久保から南下すると、空気の色がガラリと変わります。 そこは、高層ビルと雑多な飲食店、そして欲望が渦巻く街、歌舞伎町。

▼見上げれば巨大なモニターに映し出されるホストの紹介、足元に目を向ければ複雑に絡み合う路地。法規制があるので今でこそ客引きこそいませんが、独特の緊張感があります。

▼特に「トーヨコ」界隈では、今の時代を象徴するように若者たちがたむろする姿も。歴史ある街並みとは対照的な、現代の「漂流する若者文化」を目の当たりにし、ここでも深く考えさせられました。

▼そんな喧騒の中で見つけたのが、「BOOK AND BED TOKYO」。
「泊まれる本屋」というコンセプトの宿泊施設です。このカオスな街のど真ん中で、本に囲まれて一晩過ごす……。 そんな過ごし方こそ、今の私が求めている「知的な刺激」にぴったりかもしれません。次回の山手線一周は、ここを拠点にしてもっとディープに街を観察してみたいですね。

▼歌舞伎町を抜けて、新宿駅に向かいます。相変わらず人が多いです。

▼新宿の喧騒を後にすると、代々木エリアへ。ここは古き良き駅舎の雰囲気と、突如現れるニューヨークのような街並みが同居する不思議な場所でした。

▼歩いていると突如現れた「代々木ブロードウェイ」! 一角だけまるで海外のようなおしゃれな商店街になっていて、空間デザインの力を感じずにはいられません。提供する側、そしてここを愉しむ側……。街の格差というよりは「見せ方のセンス」の差をまざまざと見せつけられた気がします。

▼最先端のデザインに感心していると、自販機に貼られた一枚のステッカーに目が釘付けに。 「人間マン」……。 この脱力感、シュールすぎます(笑)。おしゃれな空間の中にポツンとある、こうした誰かの悪戯書きのような「毒」や「ユーモア」が、歩き疲れた脳には何よりの刺激になりますね。

▼道端には水色の電動マイクロモビリティ「LUUP」がズラリ。 40kmを歩き通そうとしている私の横で、これに乗ってスイスイ移動する人々を見ると「次回はこれを使ってもいいかも……?」という誘惑に駆られます。でも、一歩一歩踏みしめて歩くからこそ、この「人間マン」にも出会えるわけです。

▼明治神宮前(原宿)へと続く道すがら、ガラス張りのオフィスや、

▼緑を贅沢に使ったカフェ等が次々と現れます。 建物自体が「ART」であり、そこには明確な美学が詰まっています。伝統的な日本家屋も大切ですが、こうした「新しい価値を創造する空間」に囲まれていると、自分の感性も少しアップデートされたような気分になれますね。


明治神宮前の洗練された空気を抜けると、そこは若者たちの聖地「原宿」へ。

▼見てください、この竹下通りの入り口を!まさに「人口大爆発」という言葉がぴったりなほどの人、人、人。 この熱量こそが今の東京の刺激そのものですが、40km踏破を目指す足には、この人混みをかき分けるのが本日一番の難所かもしれませんw

▼人混みの中で見つけたスケッチャーズの店舗。「ハンズフリーで履ける」というスリップインの看板に、今の私は激しく心を揺さぶられました。 「足裏の豆が痛い今、靴紐を結び直すのもしんどい……これなら楽だったかも!」と、論理的にその利便性を痛感。次回への教訓リストに即追加です。

▼渋谷駅周辺は、まさに再開発の真っ最中。 仮囲いや案内表示が並ぶ景色は、まるで街全体が呼吸しながら形を変えているようです。

▼伝統的な街並みも素敵ですが、この「未完成の美」というか、常にアップデートされ続ける渋谷の姿には、空間デザインの究極形を見た気がします。

▼人波に疲れ、休憩場所に選んだのはお馴染みのマクドナルド。意外にもこのエリアのマックは、セルフオーダー機も完備されていてスムーズ。やっと座れた瞬間の解放感といったら……!

▼ここでホットコーヒーとチョコレートフラペチーノを食す!

▼Kindleで『1日1ページ読むだけで身につく日本の教養365』を開きます。「学生時代、もっと本を読んでいれば」という後悔を、今この場所で上書きするような、贅沢な時間。 甘いマックフルーリーが、もも裏の疲れをゆっくりと溶かしてくれました。

▼恵比寿に近づくにつれ、思わず足を止めたくなるようなお洒落な店が連なります。


▼渋谷を過ぎて歩いていると、ふと疑問が湧いてきました。 「この一等地のラーメン屋、一体テナント料はいくらなんだろう?」

最近では私の地元・埼玉の方でも、ラーメン一杯1,000円オーバーは当たり前。ここ渋谷も価格帯は同じくらいですが、決定的に違うのはその背後にある「コスト」のはずです。
仮にこのあたりの家賃が月数十万円だとしたら、一体一日に何杯のラーメンを売ればペイできるのか?
- 集客のプレッシャー: 24時間フル回転させても足りないのではないか?
- 回転率の勝負: 空間デザイナーが作ったお洒落な内装を楽しみつつも、店側は「早く食べて次の方へ」と願っているのかもしれない。
お洒落なカフェやレストランだけでなく、この一杯のどんぶりの中にも、東京という街のシビアな生存競争が凝縮されています。 「ただ美味しい」で終わらせず、その裏側にある経営の合理性やリスクにまで思考が及んでしまう…
▼さて、歩いていると恵比寿へ到着。


▼そんな洗練された街の一角、恵比寿ガーデンホールでは、アイドルグループ「amini」のライブが開催されるようで、多くのファンが集まっていました。
▼静かな空間デザインと、そこに集まる人々の熱狂。この対比もまた、歩かなければ出会えなかった、今の東京を象徴する「刺激」の一つですね。


▼恵比寿にも連なるタワーマンション。恐らく億ションだろう…

▼目黒駅へ到着。この辺りから体がキツくなってきた😅

▼道中で見かけた、リハビリフィットネス施設「りふり品川」。一見すると、最先端のカフェかデザイン事務所かと思うほど、照明や空間の使い方がおしゃれです。 「ご年配の方も、こういう空間ならより楽しく、前向きにくつろげるはず」——。 地方にありがちな紋切り型のデザインではなく、利用者の自尊心や心地よさを最優先したような空間作りに、いい意味での衝撃を受けました。空間デザイナーの仕事は、単に「見た目を整える」だけでなく、そこで過ごす人の「心」をもデザインするものなのだと、改めて確信しました。

▼五反田駅、そして

▼大崎駅へ。

億ションのマンション群がすごかった。休日の目黒川は、驚くほど静かでした。 水面に映り込むビルと、川沿いに並ぶピンク色のイルミネーション。いつもは賑やかなこの場所も、この時間だけは自分だけのもののようです。

大崎エリアに入ると、景色は一気に近代的になります。 「ホテルか?」と見紛うような豪華なマンションのエントランス。ガラス張りのロビーやモダンな階段は、まさに都会の象徴です。

そんな洗練された空間のど真ん中にポツンと置かれた看板には…

▼ 「スケボー禁止」 の文字。 「えっ、ここでやる人いるの!?」と思わず心の中でツッコミを入れてしまいました。高級感あふれる空間と、あまりにストレートな警告。都会のシュールな一面を垣間見た気がします。

▼品川、高輪ゲートウェイ、田町、浜松町……。 駅を重ねるごとに空は暗くなり、街の灯りが一層輝きを増します。高輪ゲートウェイ駅の開放的な建築や、浜松町駅の歴史を感じるガード下。




▼そして「変なホテル(すごいネーミング!)」の看板を横目に、ようやく辿り着いた新橋駅。


足の疲れはピークですが、光り輝く街並みと「ここまで来た」という実感が、次の一歩を後押ししてくれました。
▼夕飯は日高屋で休憩兼エネルギーチャージ。餃子とセットで800円は都内ではお得な方だと思う!


▼東京駅は夜の帳に浮かび上がる赤レンガ駅舎の重厚感が素敵!

▼大手町で見つけた「絶滅メディア博物館」は、古びたガジェットたちが今のハイテクな東京を静かに見守っているようで、タイムスリップしたような感覚に陥りました。

▼神田駅に到着。

▼祝日だったせいか人がほとんどいない。普段はこんなもんじゃ済まないですよね。

▼秋葉原は現在の秋葉原は、かつての「家電・パーツの街」から「体験型サブカルチャーの聖地」へと完全に進化している感じですね。昔、私が通ったPCパーツ店の跡地にはトレーディングカード専門店や高級フィギュア店が並び、投資対象としてカードを求める人々で活況を呈しています。また、コンセプトカフェ(コンカフェ)は多様化している一方で再開発が進み、カオスな趣味と洗練された観光が共存する街になっています。

▼御徒町駅へ到着!ゴールまであとちょっと。

▼ゴールの足音が聞こえてくる中、目に飛び込んできたのは御徒町駅付近のガード下。そこには、思わず吸い込まれそうになるほど魅力的な飲食店がひしめき合っていました。 「老酒舗」の看板や、どこか懐かしい中華料理の佇まい……。これまで見てきた渋谷や恵比寿の「洗練された空間デザイン」とはまた違う、歴史と人々の生活が積み重なってできた「伝統的な活気」がそこにありました。

▼御徒町駅を過ぎてアメ横へ。並んでいるのは、海外からの観光客をターゲットにした色とりどりの屋台。

▼立ち並ぶ看板には多言語が踊り、漂ってくる香辛料の匂い……。

▼昔の面影を探すと少し寂しさを感じるかもしれませんが、この「何でも飲み込んで進化していく」貪欲なエネルギーこそ、東京の面白さなのかもしれません。

▼そしてゴール!!

▼当日のアクティビティはこちら。これだけ消費していれば何食っても大丈夫そう♪

▼普段通勤時の往復で15,000歩だけど、それの4倍でした。

まとめ

恵比寿を過ぎ、品川、田町……。 最後の一区間は、正直に言って「自分との戦い」以外の何物でもありませんでした。
⚡️ 襲いかかる限界と、よぎる「諦め」
30kmを過ぎたあたりから、足裏のマメが激痛に変わり、毎日8km歩いている自慢の「もも裏」も、経験したことのない張りに悲鳴を上げていました。 目の前を走り去る山手線の車両を見て、「今これに乗ってしまえば、どんなに楽だろう……」という誘惑が、何度も何度も頭をよぎります。
🔥 「もったいない」が火をつけた根性
しかし、ここまで積み上げてきた30km、そして出会ってきた街々の景色を思い出し、自分に言い聞かせました。 「ここで諦めたら、全部台無しだ。あまりにもったいない!」 最後の10kmは、もはや筋力ではなく「根性」だけで足を前に出しました。
🏆 40.5kmの完走。そして見えた新しい自分
そしてついに、11時間32分という時を経て、出発地点の駅舎が視界に入ってきました。 ゴールした瞬間、襲ってきたのは達成感と、都心の刺激を十二分に浴びたという深い充足感でした。
- 得られたもの: 困難を乗り越える「不屈の根性」
- 記録: 11時間32分 / 40.5km(山手線一周+αの冒険)
- 気づき: 都会は「知」と「デザイン」と「人々の熱気」でできている
🌿 旅を終えた今、思うこと
今回の山手線一周は、単なるウォーキングではありませんでした。 大学時代を過ごした池袋での後悔を抱えながら歩き、最先端のデザインに刺激を受け、最後は自分の限界を根性で突破する。 「次回は一泊して、もっとゆっくり名店や美術館を巡りたい」 そう思えるのは、今回、全力で駆け抜けた(歩き抜いた!)からこそ。
足の痛みは数日で引くでしょう。でも、この40.5kmで刻んだ「やり遂げた自分」という自信は、これからの人生という長い道のりにおいて、最高の装備になってくれるはずです。
40.5kmを歩き抜くために、何が本当に必要で、何が不要だったのか。私の実体験から導き出した「山手線一周・必携リスト」をまとめました。装備を整えれば、景色を楽しむ余裕はもっと生まれるはずです。
[→ 40.5kmを支える「最強の装備」:山手線一周持ち物リストはこちら]


