はじめに:持ち物リストこそ、引き算キャンプの”本体”です
引き算キャンプは「やらないこと」を決めるスタイルです。
そのため買うものはむしろシビアに厳選します。
「絶対に使うもの」「あったら捗るもの」「正直なくてもいいもの」を見極めて、無駄な出費とトランクのスペースをカットする。手放した荷物の数だけ、心と頭に余白が生まれる——これが引き算キャンプの装備哲学です。
ここでは、私が実際に使っている装備をカテゴリ別でまとめます。 特に電気系は、「ポタ電に合わせて家電を選ぶ」という独自の戦略で組んでいるので、ぜひ参考にしてみてください。
① 電源・電気系:「低出力で揃える」が引き算キャンプの極意
引き算キャンプの心臓部はポータブル電源です。 ですが、ここで多くの人が間違えるのが、「大容量ポタ電 × 高出力家電」の組み合わせ。これをやると、大容量ポタ電が高すぎて他の道具が買えなくなります。
私が長年使い倒してたどり着いた結論はシンプル——
ポタ電は中容量寄りに。家電は低出力で、安く揃える。
この組み合わせこそ、引き算キャンプの最適解です。1セットで2泊乗り切るのも余裕。

サラリーマンだと一泊か、行けても二泊ぐらいなので、中容量がベスト!
ポータブル電源:EcoFlow RIVER 2 Pro(768Wh)

私のメイン機がこれです。 768Whという容量は、ソロキャンプ車中泊の”ちょうどいい上限”。これ以上大きくすると重く高価になり、これ以下だと使う家電を選びすぎる。
実際の使用感を数字で書くと、こうなります。
| 家電 | 使用シーン | 消費電力の目安 |
|---|---|---|
| 電子レンジ(後述) | 2分の温め | 5〜7% 減 |
| 炊飯器 | 1合炊飯 | 10%前後 減 |
| IHクッキングヒーター | レトルト製品を茹でる | 10%前後 減 |
| 電気ケトル | 0.8L沸騰 | 10%前後 減 |
| タブレット・スマホ | 数回フル充電 | 数% 減 |
| LEDライト | 一晩運用 | わずか |
つまり、「電子レンジ温め+ご飯炊き+お湯沸かし+ガジェット充電」のフルコース運用でも、容量の30〜40%しか食わない。 2泊ぐらいなら追加充電なしで余裕で乗り切れます。
さらに地味に便利なのが走行中充電。移動時間にシガーソケットから補給でき、2~3時間の走行で2割ぐらいは追加充電が可能になります。
電気家電は「ポタ電に合わせて低出力・低価格」で揃える
ここが他のキャンプブログとは違う、引き算キャンプ流の核です。
RIVER 2 Pro の AC出力上限は800W(X-Boost で1600W対応)。 だから、家電は最大消費電力800W以下のものだけを選びます。これだけで、
- 値段が安くなる(高出力モデルは高い)
- 小型軽量になる(車中泊向き)
- ポタ電の電源落ちリスクがゼロ(運用ストレスなし)
「機能を引いて、容量を活かす」。これがコストとストレスを同時に減らす唯一の方法です。
電子レンジ:コンフィー(CONFY) CF-EM202-BK(最大600W)

「ポタ電で電子レンジ?」と思うかもしれませんが、これがちゃんと動きます。
最大出力600WなのでRIVER 2 Pro でも余裕。Amazonでも安価帯で、車中泊勢の間で密かに定番化している一台です。
冷凍食品・コンビニ弁当・前日の半額惣菜を温められると、食事の満足度が3倍になります。引き算キャンプにおける数少ない”あって良かった家電”です。

走行中に振動による故障頻度を低くするためにクッション性の高い厚めの座布団を敷いておきましょう。
IHクッキングヒーター:dretec(ドリテック) IH コンロ 一人用

意外な伏兵がこれ。
カセットガスを買い足す必要がなく、最大出力を抑えて使えばRIVER 2 Pro でも動く。電気で完結したい派には超強力な選択肢です。
火力は最大設定にせず、中火運用が前提。これで鍋・湯沸かしまでOK。
ガス派とのハイブリッドで持つのもアリです。
ローソンで売っている無印のカレーが美味しくて低価格で、コスパいいっすよ。個人的に大好きなのがグリーンカレーですw

電気ケトル:イトウ コンパクトケトル(0.8L / 800W)
朝のコーヒー、夜のカップ麺、鍋の差し水…全部一つでこなせます。
RIVER 2 Pro と相性が抜群で、これまで一度も電源落ちさせたことがありません。0.8Lでソロ1泊なら3〜4回沸かせるので、容量も必要十分。
低出力・小型・低価格の三拍子が揃った、引き算思想を体現する一品です。
ポット:サーモスステンレスポット1.0リットル
上記の電気ポットでお湯を0.8リットル沸かしても、一度に全て使うわけではありません。残った分はこのポットに入れておけば強力の保温機能で、に熱いコーヒーやお茶を飲むことができます。ポタ電の省電力に役立ちます。

炊飯器:YJE-M150(200W)
わずか200Wの超低消費電力で炊ける1.5合炊き炊飯器。 RIVER 2 Pro での運用は、ほぼ無風で完了します。
家でも普段使いできるサイズなので、車中泊専用ギア化せずに済むのが◎。一台で家と車を両方カバーできます。
② リラックス系:チェアの妥協は、休日の妥協
引き算キャンプの主役はチェアタイムです。 ここをケチると、ただ車内で過ごすだけの一日になります。
チェア:コールマン レイチェア(イチオシ)

携帯性を捨てて、「半日座っても腰が痛くならない」ことだけを基準に選びました。 リクライニングしてオットマンに足を乗せた瞬間、もう動きたくなくなります。
正直、家のリビングのソファより、こちらに座っている時間が長い気がしますw
オットマン
レイチェアとセットでこそ本領発揮。 上記写真のように「足を投げ出せるかどうか」で集中持続時間が体感で2倍違います。 オットマンは荷物置き場にもなるので、地味に1台二役。折り畳めてコンパクトになり簡単に仕舞えるものをチョイスしましょう。
サイドテーブル
鍋・お皿・コーヒー・本・タブレット・スマホを「手の届く位置」に集める司令塔。 地べたに物を置くと汚れるし、取るのに体を捻る。これが意外と地味な疲労源なので、早めに買って正解だった一品です。
③ 作業環境系:車内とチェアサイドを”書斎”にする
ここが引き算キャンプの真価が出る場所です。
タブレットスタンド

目線の高さでタブレットを見られるかで、首の疲労が全く違います。 うつむき姿勢で2時間動画編集→翌日肩こり、というのを何度も経験して、ようやく辿り着いた答えです。
ハンドルトレイ

急な雨天の場合、車中に場所を移動する必要があります。その際に、運転席を即席デスク、飲食用テーブルに変える引き算キャンプの裏MVP。弁当、惣菜類や、ノートPCとマウス、コーヒーカップが余裕で乗ります。1,500円前後なので、悩むより試した方が早いです。買うのなら断然竹製。安定性が段違いです。

④ 食事系:最小手数で、温かいものを食べる
カセットコンロ:イワタニ カセットフー スーパー達人スリム CB-SS-1

「場所を取らないのは正義」。これに尽きます。
スリム筐体なのに火力は十分、収納も持ち運びも文句なし。 薄型一択です。重ねて収納してもトランクのスペースを食いません。
ちなみに前述のIHヒーターと併用すれば、ガス派と電気派の両刀使いになれます。鍋の脇でお湯を沸かす、なんていうマルチタスクも可能。
⑤ 寝具系:車中泊の質は、ここで決まる
車中泊用マット
インフレータブルマットにすると快適ですが場所も取るし撤収に時間がかかる💦。
個人的におすすめは長い座布団。安いし場所も取らないし撤収作業も必要ないし。
引き算キャンプにはうってつけです。
車中泊用カーテン or サンシェード
誰にも見られない圧倒的なプライベート空間。セイワの「楽らくマグネットカーテン」が、車内をワクワクする「大人の秘密基地」へと変貌させます。
100均にも売っていますがマグネットが3個なので、「ふとした拍子にポロッと落ちる」、「隙間が出来てしまう」あのストレス、集中力や安心感が削がれてしまうんですよね。
この製品は強力マグネットが5個配置されているので、窓枠の金属部にガチッと固定され、夜の作業や読書、そして深い睡眠を邪魔しません。
完璧な遮光性とプライバシー。この1枚が、夜間の作業集中度を段違いに引き上げます。
⑥ 細々したけど、効くもの
蚊取り線香
集中を邪魔されないために。虫1匹で集中が飛ぶので、ここはケチらない方が結果的に得です。
屋外と車内用に用意しておきましょう。
下記2つは鉄板商品です。
▼車内用
▼屋外用
Kindle Paperwhite
最新世代のKindle Paperwhiteは、目に優しい画面と劇的に向上した反応速度により、紙の本と遜色のない快適な読書体験を実現しています。
特筆すべきはKindle Unlimitedとの相性で、まるで「自分専用の図書館」を丸ごと持ち歩いているような全能感があります。操作のタイムラグという弱点が克服された今、すべての読書家にとって投資価値のある至高の1台です
あえて買わなかったもの(逆引き・引き算リスト)
買わない選択も、立派な装備リストです。
| 買わなかったもの | 理由 |
|---|---|
| テント | 設営・撤収の時間がもったいない |
| タープ | 同上、車があれば不要 |
| 高出力家電 | ポタ電が悲鳴を上げる&値段が跳ね上がる |
| キャンプ専用調理器具 | 家のキッチンと兼用できるものを選ぶ |
| ランタン(ガス・燃料系) | LED一択、メンテ不要 |
買わずに済んだ金額の合計、軽く5〜8万円。これだけで引き算の価値が分かりやすいですよね。
まとめ:持ち物リストは、自分との対話
引き算キャンプの装備選びは、ただの買い物ではありません。
「これは本当に、自分の集中時間を増やすのか?」
この問いに迷わず “YES” と答えられるものだけが、トランクに乗る価値があります。
そしてもう一つ。「ポタ電に合わせて家電を低出力で揃える」。これだけ守れば、引き算キャンプの電気周りは絶対に失敗しません。
迷ったら、買わない。 試したくなったら、エントリー帯から。 買ったあとに「もっと早く買えばよかった」と思えるものだけを、リストに残していく。
それが、引き算キャンプ的な”持ち物との付き合い方”です。

